もうすぐ解剖ニュースレター #6 実習は怖い?

2年生諸君、

今日は解剖学実習について。

解剖学実習について、おのおの期待や不安を感じていることと思います。多分、あなたの想像とは違います。写真のアトラスをみてるからわかるよ、と? うん、それも違います。

でも、その様子が少しわかる本があります。

  • はじめての死体解剖―医学部新入生の16週間

現代の米国の解剖学実習のドキュメンタリーです。解剖の方式など、群馬大とは違う部分もあるのですが、根本の理念は同じです。

筆者は哲学者ですが、学生時代には医学部も指向したことがあり、その可能性を捨てきれずにいました。また、献体(死後自分の遺体を大学の教育研究に提供すること)した父親が大学でどう扱われたかわからず、喪失感を整理できずにいたようです。そこで、サバティカル(長期の研修休暇)を利用して、医学部の解剖学実習にオブザーバーとして参加したのでした。

実際に解剖学実習が始まればいずれ諸君自身で思い知るわけですが、解剖学実習室で起こることはひとり自分たちだけのできごとだけではない、ということが、本書でわかります。

ちなみに、本書にも出てくる実習書は、皆さんが9月から使うのと同じ、世界標準の一冊です。

  • グラント解剖学実習

では、

機能形態学 教員