下肢の症例

何が起きたんだろう?

  1. 22歳男性、サッカーの試合中に左の下腿を外側から蹴られ、痛みでリタイアした。ロッカールームで下腿を見ると、皮膚の色が少し濃くなっていた。夜半になり痛みが強くなったため救急へ。左下腿前外側が堅く腫脹し疼痛が強い。左足が右足に比べ冷たい。左だけ足背動脈を触れない。つま先を持ち上げられず、歩こうとするとつま先を引きずる。
  2. 17歳の男性。アメリカンフットボールの試合中、側方からブロックされ左膝に外側から相手の肩が当たった。彼の左脚がちょうど踏み込んでいる瞬間だった。痛みで倒れ歩くこともできず控え室に連れ出された。膝は見る間に腫脹した。救急の医師が診察したところ、下腿の前方引き出しテストが陽性、マックマレーテストでクリック音を聴いた。

参考:High-Yield Gross Anatomy