系統講義試験の解説

系統講義試験の解答と解説を示します:

M1 ネタ振りしたけどいまいちだった。骨の名称は身体の部位や向きの記述に利用されるから、これからいろいろな場面で出会う。ここは暗記。肩甲骨の英語名は、プリントに誤りがあったので全員正解。scapulaに訂正願います。

M2
(1) 解答例:骨質にはカルシウム塩が沈着しており、骨芽細胞と破骨細胞がその量を調節している。骨芽細胞は骨質を付加することにより血中カルシウム濃度を低下させ、破骨細胞は骨質を壊すことによって血中カルシウム濃度を上昇させる。このバランスはカルシトニンと上皮小体ホルモンとにより調節される。

(2) 解答例:骨髄腔や骨端内は骨髄で満たされ、骨髄のうち赤色骨髄に造血作用がある。赤色骨髄は、幼児期では全身の骨に分布するが、成長・老化にしたがって黄色骨髄に置き換わり、成人では長骨の骨端、胸骨、腸骨稜、椎骨体などに残るだけとなる。黄色骨髄は主に脂肪組織から成り、造血作用はない。

M3 解答欄が4層分しかないから、どの層を選ぶか? 説明が単なる言葉の置き換えでは、有識者として寂しい。粘膜、粘膜下組織、筋層、漿膜(外膜)の4層が適切に挙げられているかで評価、つぎに、各々の説明におもしろみがあるかで評価。

M4 d
M5 b
M6 b

S1 c
S2 d
S3 d
S4 c
S5 d
S6 (*)
S7 d
S8 e
S9 e
S10 d

* S6はdを正解のつもりで作成しましたが、肺静脈を「肺から出る構造」と解釈すると正解がなくなってしまうので、全員を正解とします。

T1
(1) 十二指腸
(2) 脾臓
(3) 第12肋骨
(4) 腰方形筋
T2
(1) 1
(2) 1
T3
(1) 抑制する
(2) ○
(3) 副腎皮質
T4
(1) 副交感
(2) 仙髄
(3) 収縮
(4) 外尿道括約筋
T5
(1) 中
(2) 後
(3) 上
(4) 臍、総腸骨

難儀したかな、ヤマをはらなかったかな。

予告に沿って、T1は「位置」、T5は「+先天性奇形」を扱いました。