5年生からメッセージ

§53−55 下肢

今日は5年生の訪問がありました。横断標本など解剖学を復習するためです。5年次のポリクリで、いま「核医学」をとっています。以下に3年生へのメッセージを記します。

「核医学ではCTやMRIで病変をみつけ診断していきます。これをやるには解剖学の知識(正常な生体構造)が不可欠です。カラフルな横断標本は、復習に最適。3年次の解剖実習、シッカリやって損はありません!授業でまず聞かれたのは…どれが、心室、心房、みぎ、ひだり?縦隔の血管、どれがどれ?肺のナントカ裂、ナントカ葉?脳室どんなひろがり?ナントカ核ってどこ?…これらのあとには病変についての質問が…。ほんとシッカリやっておけばよかったと反省しています(笑)。」

つれづれ

 久々の皮切り。腰が痛いという声もききます。そんな中、黙々と作業をすすめている班もあります。その特徴は…「4人そろって姿勢がよい。イスに座り、背筋をのばし、ヒジを固定し、一糸乱れず。」ここでは、解剖用品のうち、腕カバーがいい仕事してます。

 帽子の効果。髪をまとめられる。におい、汚れがつきにくい。

 今日の範囲は、時間がかかります。前日にすこしでもすすめていればよかったと、スタッフ共々、反省。去年も反省し、今年はスケッチなどを省略したのだけれど。13時講義等。15時全班皮切り、15時半、皮切り終わりかけ、大腿三角と並進。16時最も早い班が終わった。17時5つの班が終了、その後ピーク。18時残り8つ。20時ちょうど、すべて終了。

Q&Q

大転子? 明日の骨学でやりますが、今日の予習にもやっておきたかった。
だいふくざいじょうみゃく(読み方)
大腿管、内転筋管? 空間、空間。なにで囲まれた空間か?空間の中にはなにがある? そして、大腿輪、伏在裂孔、血管裂孔、筋裂孔とは? 
皮神経? 前面から内側へ、後面から外側へ。(大腿神経ー伏在神経、座骨神経ー総腓骨神経ー外側腓腹皮神経など)
大腿筋膜? そとにもなかにも脂肪があった。でも、かた〜い筋膜なのでわかります。
大腿筋膜腸筋? 起始、停止を確認する。名前の通り。
脈管、筋は、これまでの範囲より、たいてい大きめで、見つけやすい。分岐元と分布先、起始と停止、よく剖出しよう。

連絡
今日は、よく片付けをして帰る。金曜は骨学で、月曜は試験。実習室には入室できなくなります。

講義メモ
§53
1. 体表観察 カルテ記載の基本です。
2. 皮神経、省略してよい。下肢の皮神経は生検の対象です。
3. 筋は3群にわけられる。前に伸筋群、後ろに内転筋群、屈筋群。(膝に対して曲げのばし。ただし大腿直筋のみ股関節にも作用する。)
§55
1. 大腿管とは? ヘルニアとの関係は?
2. 大腿三角。辺縁をつくるものは?内容は?(カテーテル挿入部、心臓や腹部へ。)

プリント訂正(§53−55)
1. レポートは省略。大腿動脈、大腿静脈、大伏在静脈はのこす。それ以外の静脈はのぞく。
2. 閉鎖神経の剖出を追加せず、実習書通りとします。ちなみに、恥骨筋、長内転筋を分け入るとみえる。恥骨筋を切るともっと見やすい。