6月14日試験、筆記
村上分採点済
正解と解説
- b
下顎を挙上する筋と唇を閉じる筋。(4)の停止は下顎骨関節突起なので、挙上はしない。(3)は存在しない(変な選択肢でごめん)(1~8は各1点) - c
上斜筋と外直筋だけが残るので、正中を見ようとしても外方または外下方に眼が向いてしまう。涙腺分泌の副交感性支配は顔面神経 - e
刺激伝導系は特殊な心筋 - d
脳神経IX、X、XI - b
眼の壁は三層 - e
房室中隔を実習でみたか - a
副鼻腔を実習でみたか - a
外側半規管はほぼ水平な面にある - 練習すればよし(各1点)
- キーワードがあるか、論が通って入れば1.5点で、両方で3点。副キーワードが論に乗っていれば+0.5点(計2.5点まで)。話しが違っていても、それなりに通っていれば加点。
- 「側頭部の頭蓋骨折により中硬膜動脈が破断し硬膜外血腫ができたと考えられる。それによって漸次頭蓋内圧が上昇し、ついに脳ヘルニアをきたして意識障害に至った」
キーワード:中硬膜動脈
副キーワード:プテリオン、硬膜外血腫、脳ヘルニアなど
硬膜外血腫だけでは意識障害にはならない。受傷から意識障害や死に至るまでに間があるので、そのときに硬膜外血腫のことを思い起せないと見逃す。鉤ヘルニアでは意識障害より先に動眼神経麻痺が現れることが多いから、眼を診てわかることもある
新聞の社会面にときにこれをみかける。加害者がいる場合にも犯意のないこともある。 - 「目の打撲による眼窩骨折、特に内側壁または下壁の骨折が考えられる。鼻をかんだときの圧力が鼻腔や副鼻腔を通じて、損傷部位に及び、さらに吹き壊してしまった」
キーワード:眼窩骨折
副キーワード:副鼻腔、内側壁または下壁
これは実習講義で紹介した格闘家の実例に基づく。眼窩の内側壁や下壁の骨は薄いため、眼窩骨折はこれらに起こりやすい。眼窩と、それに面する鼻腔または篩骨洞や上顎洞が連絡してしまう。眼窩内容が眼窩から突出することもある - 「鼓索神経の分岐部位よりも近位での末梢性顔面神経麻痺が起きたと考えられる」
キーワード:顔面神経
副キーワード:鼓索神経、舌の前2/3の味覚
表情筋麻痺以外の随伴症状により、末梢性顔面神経麻痺の障害部位を推定できる。味覚やあぶみ骨筋反射の異常は鼓索神経分岐部より近位の、涙腺分泌の異常は大錐体神経分岐部より近位の障害を示唆する。難聴やめまいを伴えば、内耳道での障害かもしれない。表情筋だけの障害なら、鼓索神経分岐部より遠位、または中枢の障害。
- 「側頭部の頭蓋骨折により中硬膜動脈が破断し硬膜外血腫ができたと考えられる。それによって漸次頭蓋内圧が上昇し、ついに脳ヘルニアをきたして意識障害に至った」