腹腔動脈スケッチ

腹腔動脈の採点が完了。
得点率の平均は0.72、最高点は0.93
採点項目:方向、動脈の同定根拠と同定出来ている枝の数、スケッチと名称(各0~5点、計0~15点)

方向:スケッチの方向は書いた人しか分からない。頭尾(上下)左右背腹を必ず示す。基本は正面からスケッチする。観察対象に対して視野は広く。

動脈の同定根拠と同定出来ている枝の数:末梢の動脈の同定は支配領域。根幹は分枝する枝の種類。分枝する部位は目安にはなるが、変異は当たり前。腹腔動脈の枝は腹部解剖講義のプリントに記載してある。確認出来ない枝はなぜ確認出来ないのか?臓器を破壊して無理して追う必要はないが、提出期限には見つからなかった理由が分かっていたはず。剖出が足りないのは問題外です。スケッチとの整合性も大事です。同定根拠はスケッチから読み取れなければなりません。いくつか同定困難なものは採点対象から外してあります。

スケッチと名称:同定出来ているからには支配領域が見えていたはず。胃、胆嚢(管も含め)、肝、膵ぐらいはスケッチ出来るはずです。腹大動脈が書かれていないスケッチはどのように腹腔動脈を見つけたのか。スケッチは模式図でも想像図でもありません。上手い下手に関わらず、位置関係などはある程度本物に近づけるべきです。臓器(部位)の名前が抜けやすいです。臓器を持ち上げた場合など記載すべきです。

 

*CT課題で気をつけて欲しい点
方向:臓器中心のスケッチは方向が分かりづらい。きちんと方向を記載。方向も分からなければ比較も出来ない。
比較:スケッチとCT画像の比較になっているか?
色彩:白黒のCTを見ている画像診断医に実際観察した色彩を伝える。色鉛筆も使いましょう。
CT:単純CTか造影CTか?選ぶときは何が見せたいか何が言いたいかよく考える。両方比較してどちらが適切か考える。
CT条件:WW、WLが合っていなければ見せたいものも見ることは出来ません。肺野条件、縦隔条件などちゃんと考えて決めて記載しましょう。

提出は期限内なら何度でも出来ます。レポートの改善が出来た場合は遠慮せず再提出してください。採点されるのは最後に提出されたレポートになります。