Gray’s Anatomy Review, 3E

『グレイ解剖学第4版』の原著に準拠した問題集。『グレイ解剖学』の範疇の他に、神経解剖学、発生学も含む。問題数が多いので、仮にここからランダムに出題しても何年も期末試験ができそうだ。これの日本語版があったらいいのに。

  1. 背部:123問
  2. 胸部:189問
  3. 腹部:246問
  4. 骨盤部・会陰部:105問
  5. 下肢:148問
  6. 上肢:186問
  7. 頭頸部:308問
  8. 神経解剖学:56問
  9. 発生学:56問
  10. 学習目標

問題の形式はUSMLE Step 1(日本のCBTに相当する試験)に準拠した5択問題。

 

もくじ

 

胸部のところを少し覗いてみよう。問題はいずれも臨床問題の形式になっている。まず症例提示(年齢・性別・症状・経過など)があり、続いて問いがある。

臨床問題といっても、実際に問われるのは解剖学的な構造自体で、『グレイ解剖学』を勉強していたら、病気のことを知らなくても正解は導ける。たとえば、こう:

31歳の女性。満期の正常な経腟分娩で男児を出産。出生後2時間で男児はチアノーゼを呈し、新生児集中治療室に移された。女性は妊娠中に2型糖尿病を合併していた。心エコー図で児に大血管転位が認められた。動脈幹を(2つの)大血管に分けるのに重要な構造はどれか? …

このように、実際に求められているのは大血管の発生を知っているかどうかで、最後の一文だけで正解は選べる。

しかし、学習効果としては、臨床例が呈示されていた方が、印象に残る。一部の問題には医療画像も利用されている。

章末に正解と解説がある。グレイ解剖学などからのイラストも使われ、勉強しやすくなっている。

 

USMLE Step 1形式の問題

 

医療画像も使われる

 

正解と解説

 

他のエルゼビアのテキストと同様、本書にもStudent Consult上の電子版が付属している。掲載されているのは冊子体と同じ全文。追加のコンテンツはない。

電子版上では、マーカーを引いたり、メモを残したりできる。

一方で、インタラクティブなアプリには。選択肢を選んだら正解・不正解がすぐわかったり、解説文を参照できたりしたらよいのだが。Student Consultの元になっているInkling自体にはこの機能があるので、作り込みしてないだけ。

なお、日本のエルゼビアは、eReviewというE-ラーニングのシステムを提供していて、『Gray’s Anatomy Review』からの問題も含まれている。本学でも使えたらと思う。

文字列をコピーすることはできるので、DeepLなどで機械翻訳することもできる。ただし、しばしば変な訳になるので、先に英語になれたほうが、最終的には楽だと思う。

 

スクラッチコード(ピールオフではないので注意)

 

電子版

 

マーカーとメモ

 

DeepLで翻訳してみた。最後の一文が誤訳になってしまって、意味不明