Happy Hacking Keyboard Professional JP Type-S

Happy Hacking Keyboard Professional JP Type-S

PFU社のキーボードHappy Hacking Keyboard(HHKB)。PFUは富士通の子会社で、民生用製品では他にScanSnapがよく知られる。

HHKBは、最少限のキーだけのコンパクトな外形に、フルサイズと同じ大きさ・間隔のキーを備えている。キースイッチは打腱感のよさが追求されている。プログラマーや作家など、文字打ちの多い人に愛用者が多い。Amazonのレビューには、普通のキーボードで上肢に問題の生じたときに、これを使って改善されたとの意見もみられる。

仕様により多数のタイプがある。

  • 白・黒
  • 刻印入り(英数字と記号だけ印刷されている)・無刻印(キートップに何も印刷されていない)
  • Bluetooth接続・USB接続
  • US配列・JIS配列(記号の配列の違いの他、変換関係のキーの有無が違う)
  • Professional Type-S(静電容量無接点方式の静音モデル)・Professional(静電容量無接点方式)・Lite(安価なメンブレンスイッチ)

全キーを手が覚えるほど使い込むようなハッカーには黒・US配列・無刻印が好まれる。US配列はスペースバー周りがシンプルだが、個人用以外でよく使うパソコンがJIS配列なら揃えた方が無難。無刻印は初めて使うには学習曲線が急峻。刻印が必要だということになれば、黒より白の方が視認性はいい。周りに人がいる環境なら、打鍵音は低いほうがいい。Bluetoothモデルは接続が安定しないとのレビューが散見される。そのように検討していって、「Professional JP Type-S」になった(Type-SにBluetooth版はない)。

HHKBは全体がプラスチックで、価格に見合うほどのプレミア感は全くなく、事務機然としたデザイン。AppleのMagic Keyboardとフットプリントを比較すると、横幅がキー1つか2つ分広い。奥行きはほぼ同じだが、HHKBにはファンクションキーがない。厚みはHHKBのほうがずっと厚い。

Magic Keyboard – 日本語(JIS)とフットプリントを比較

後面にはUSB miniBのポートがある。ケーブルが後方に飛び出るので、ノートパソコンに接続して使おうとすると、パソコンに干渉してケーブルがジャマ。そういうときにノートパソコンのキーボード部分に重ね起きするためのプレートがある。

USB版は、Windowsにはケーブルを接続すれば使える。パソコン室のPCや電カルのキーボードが使いづらいとき、自分用のHHKBを接続して使える(USBポートが無効化されていなければ)。持ち歩き用のバッグがある。

USB版をMacに接続して使うには、ドライバーのインストールが必要。ドライバーはPFUのサイトにある。このドライバーを入れ、キーボードのディップスイッチを切り替えると、修飾キーをMacのキーボードに近い割り当てにできる。

  • SW1をオン:Macモード(オフにすると修飾キーがWindows配列)
  • SW5をオン:左手側の◇キーをoptionキーに、AltOptキーをCommandキーに(オフにすると逆)

USB miniBポートとディップスイッチ

左手側の修飾キー

SW5を使うとキートップの文字が機能と逆になるので、キートップ引抜き工具で取り外して付け替えるとよい。なお、コマンドキーとオプションキーの並びがAppleのキーボードと逆になるが、SW5はデフォルトの方がコマンドキーと文字キーとの位置関係がAppleのキーボードに近く、使いやすい。

ファンクションキーはMagic Keyboardのようなディスプレイの明度調節などには使えず、普通のファンクションキー(F1〜F12)になるだけ。音量調節とCDのイジェクトは左手のASDFの4つのキーに割り当てられている。ただしいまのMacにCDドライブがないので、イジェクトは無効(外付けドライブも動作しなかった)。右手のキーにはページ送りなどの割り当てがある。

EscとControlのキートップを色の付いたのと取り替えるキットがある。viなどUnixのコマンドではこれらを多用するからだろうけど、機能的には何も変わらない。事務機然とした外観がちょっと「変」にはなる。

カラーキートップを取り付けた

キーボードの厚みがあるので、Magic Keyboardやノートパソコンのキーボードに慣れていると、パームレストがほしくなる。

パームレストを使用

後ろに飛び出るケーブルがジャマになるのは、L字プラグのケーブルを使うと軽減する。

L字プラグ

実際に1日打ち込みに使ってみると、Magic Keyboardよりは好ましいように思われた。ストロークが軽く長く、底打ちさせなくてもオンになるので、指への反作用が少ない。感じ方は人それぞれなので、買う前に試用したほうがよい。

同程度の性能でフルサイズのキーボードが必要なら、東プレのREALFORCEになる。キースイッチは静電容量方式で、HHKBと同じ。そもそも、HHKBは東プレのOEMだ。

なお、東プレは2019年3月にMac対応のフルサイズキーボードを発売する予定である。

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