NITECORE MT06MD 医療用ペンライト

中国NITECORE社の医療用ペンライト。日亜化学工業製の高演色性の白色LED(色温度5000K)が使われている。

テールスイッチを全押しするとON/OFF、半押しすると光量切り替え。光量は3通りで、最初の点灯時はつねにLOW(4ルーメン)。半押しすると、MID(45ルーメン)、HIGH(180ルーメン)と順に明るくなる。

パッケージには救命救急士・医師向けとある。救命救急ではペンライトはまず瞳孔をみるのに使われる。最初がLOWなのは便利だろう。反応の有無を安心して判断できる、ちょっと強めの明るさ。意識のある人の普通の診察には眩しいかもしれない。残像が数分残って少し見づらくなるから、光軸上から当てないよう注意。MIDは口腔などの診察に。HIGHは夜間の回診に。

2メートル防水、1.5メートル落下耐久。滅菌のためアルコールに浸すこともできる。防水性、耐久性も現場での救命救急には重要。

全体に円周方向に細かな溝が入れられ、滑り止めになっている。テールスイッチを押すときに本体が手から滑り出しにくいのがよい。加工精度が高く高品質。

側面には瞳孔径の目安が刻印されている。2〜9 mmの1 mm刻みだが、1 mmスタートで、小径な範囲は0.5 mm刻みならよかった。8 mm以上はなくても。(一時期刻印がなくなっていたようだが、2020/9 現在の製品には刻印がある)。

表面は黒アルマイト処理らしく硬質。ただし、ランプ部とバッテリーケース部で発色が少し違う。ここは揃えてほしかったところだ。文字や瞳孔計はレーザーで刻印されていて、アルミの地が出ている。そのため、傷つきやすい。

パッケージ

説明書、保証書、交換用のOリング。ランプ部とバッテリーケース部の色調が少し異なる

側面には瞳孔計(現在の製品にはない)

LEDは日亜製。反射鏡が光を前方に集光している

テールスイッチ。全押しでON/OFF、半押しで光量切り替え

電源は単4電池2本。LED側がフタ。ネジ周りなど、加工精度は高い

Lumintop社Tool AAA(左)とMIDモードで比較。いずれも日亜製LEDが使われているが、Tool AAAの色温度は4000K、MT06MDは5000K。Tool AAAは18ルーメン、MT06MDは45ルーメン

カラーチャートを照らして演色性をチェック