ChatGPTで課題を書いてみる

Illustration generated by Stable Diffusion AI

ChatGPTは、OpenAIの提供しているチャットボット。学習した文章をもとに、問合せに対して適切な応答をAIが生成する。

ChatGPTに、自身の仕様とトレーニングデータの年代を説明してもらった。GPT-3.5で、データは2022年までのものだった。

 

 

課題のアドバイスを得られるか、試してみた。

AIを利用した「創作」は、教育関係でも警戒されている。本学はAI使用のガイドラインを制定した。

エッセイの課題をChatGPTで生成する

 

数十回試したうちから例を紹介しよう。まず、課題を説明し、どのようなポイントを盛り込んだらよいか、訊いてみた。

 

 

ChatGPTのアドバイスはそつがない。当サイトでも同様のアドバイスがあるが、自分では気づかなかった視点をアドバイスされることもある。これを参考にして文章を自分で書けば、よい感想文になるだろう。

例文を生成してみると、602文字と短めながらそれなりの文章ができる。

 

 

文字数を1,200文字に指定すると、954文字になった。

 

 

脳解剖が入っていたので、代わりを提案した。762文字。

 

 

1,200文字以上との指定があるため、まだ短い。文字数を増やしてみた。1,031文字にしかならなかった。

 

 

 

指定を3,000字にしても、1,084字にしかならなかった。どうやら1,000字でプラトーに達するようだ。

 

 

ChatGPTで感想文を生成させることが、どれだけ得になるかは、微妙なところだ。

上の例に至るまで実際には数十回の試行をしている。しかも、1,000字以上は生成できない。(それを知って課題の文字数指定してある。)

そんなことをしている間に、自分で書いた方が早い。書くべきポイントをアドバイスしてもらうくらいにしておいたほうがいい。

一方で、同じテーマでも生成ごとに異なるバリエーションの文章になる。定型的な文章に収斂しないので、ひとつの文章を見てAI使用がバレるかというと、多分判別できないだろう。過去に受験した記述式試験と比較して文章の巧さに違いが大きければ、怪しさは増すかもしれない。(過去の答案はスキャンして保存されている)

芥川賞作品でもAIが使われている。それでも課題からAI使用を除外しようとすると、筆記試験のような実施形態になるかもしれない。

 

更新履歴:

  • 2023/1/25: 最初の投稿
  • 2023/2/2: ChatGPT Jan 30 Versionを使って例を再生成。Classifierについても記載した。
  • 2023/2/3: 長文の生成について追記。
  • 2023/2/13: BingのAI Chatについて追記。
  • 2023/4/21: ChatGPTを使って試行を繰り返した。Bingは削除。
  • 2023/8/28: 感想文を生成し直した。読書感想文もやってみた。AI Classifierの終了について言及。
  • 2024/1/23: 感想文を生成し直した。芥川賞作品に言及した。

 

アイキャッチ画像:Stable Diffusionで生成した画像