Kindle Paperwhite シグニチャー エディション

【NEWモデル】Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB) 6.8インチディスプレイ ワイヤレス充電対応 明るさ自動調節機能つき 広告なし
Amazonの電子ブックリーダー、Kindle Paperwhite シグニチャー エディション。文字主体のKindle本やマンガを気軽に読むのに。(解剖の教科書にはiPad)
Kindleには、Kindle、Kindle Paperwhite、Kindle Oasisの3種類ある。Kindle Paperwhiteが11月にアップデートされ、端子がmicroUSBからUSB-Cに変更された。同時に追加されたシグニチャー エディションは、ワイアレス充電にも対応し、容量が標準の8GBから32GBに増量され、LED照明が自動調光され、広告なし。しかし、Kindle Unlimited は付属しない。
Kindleは、Amazon専用の電子ブックリーダーで、AmazonからKindle本を購入・ダウンロードして読むのに使う。PDFやWordファイルも読めるけれども、スマホやPCから転送する必要がある。
画面は白黒の電子ペーパー。300dpiと高精細(最安のKindleだけ167dpi)で、反射光で画像をみるようにできている。画面はスリガラス状の無反射処理がしてあり、印刷物のような見え方になる。表面を照らすLEDを内蔵しているので、暗いところでも読める。LEDなしだと地は純白にはならず、明るい灰色。LEDを全点灯すればコピー用紙に印刷したくらいにはなる。
液晶ディスプレイや有機ELのようなカラー表示はできない。つまり、解剖学のテキストには向かない。16階調のグレースケール表示はできるが、写真のようななめらかな表示にはならない。画面の書き換え自体が遅いから、UIやページ送りに遅れが必ず生じる。
電子ペーパーは、電力を要するのが書き換えのときだけで、電源を切っても表示を保てるので、省電力。Kindleの場合、ライトを使わなければ一回の充電で数週間使える。
画面サイズが6.8インチなので、紙面のままに表示されるタイプのKindle本の場合、紙面が大きいと読みにくい。コミックスやB6くらいまでの本が目安。文字主体でリフロー型のKindle本であれば、読みづらさはない。
本体が軽く、ページを押さえておく必要がないので、電子ペーパーに合った本なら冊子体より楽に読める。防水なのでぬれるような場所でも大丈夫。裏面はプラスチックらしく、サラサラしたコーティングが施されている。傷にどうなのかは試していないので分からないが、カバーを付けたくはある。
iPadとの比較でまとめると:
- 文字主体の本や白黒のコミックスに向いている。軽く防水でバッテリーが長持ちなのはiPadよりよい
- 紙面の大きなフルカラーの本には全く不向き。iPadのほうがよい
- Kindle本専用なので、それ以外の電子ブックストアには使えない。iPadを使うしかない
本体にはゴシック体と明朝体のフォントがいくつか入っているが、デザインはぱっとしない。ほかのフォントをインストールして使えるので、いくつか試してみた。
読みやすく、縦書きでもレイアウトが崩れないのは、BIZ UDPGothicとBIZ UDPMinchoだった。タイプバンクとモリサワによる「UD書体」。「UD」は「ユニバーサル・デザイン」のことで、文字のかたちがわかりやすいようにデザインされ ている。いずれもGoogle Fontsからダウンロードできる(無料)。
Noto シリーズ、M PLUS シリーズ、Zen シリーズは、縦書きでは「…」などの約物や漢数字の「一」などの位置が変になった。縦書きに対応していないためと思われる。
フォントをインストールするには、Mac / PCとKindleとをUSBケーブルで接続する。Kindleが外付けドライブとしてつながるので、Fontsフォルダーにフォントを入れる。
付属品は、USB-Cケーブルだけ。追加で購入するとすれば:
- 画面保護フィルム(シグニチャーエディション専用)
- ケース
- ワイアレス充電器
- 延長補償
純正ケースはフルカバーで格好いいが、全体に重くなるのでKindleの軽快さは少なからずスポイルされる。裏面だけのカバーがサードパーティーにある。
Anker製のシグニチャーエディション専用のワイアレス充電器がある。シグニチャーエディションはQi規格だが、非対応の充電器もあるらしい。