第113回医師国家試験成績

phterouga / Pixabay

2019年3月18日(月)14時に第113回医師国家試験の合格者が発表された。文部科学省の公表しているデータ、TECOM提供のデータなどをもとにまとめた。

大学別合格率

新卒者の正味合格率(合格者数/志願者数)と新卒者の選抜率[受験率](受験者数/志願者数)を大学別にグラフ化。ここでの「合格率」は、一般に公表されている「見かけの」合格率(合格者数/受験者数)ではないことに注意されたい。

国立 = 92.6%、公立 = 93.7%、私立 = 85.7%、全体 = 89.7%

大学別歩留まり

入学者のうち国試に合格するのがどのくらいかの目安のため、過去7年分の集計をもとに歩留まり(歩留まり = 第107~113回の合格者総数 / 2007~2013年度の入学定員総数)をグラフ化。追跡調査ではなく、実際の入学者数は公表された定員とは異なることがあるので、推測以上ではない。防衛医大の定員は80名として集計。

国立 = 96.5%、公立 = 95.6%、私立 = 95.9%、全体 = 96.2%

国試留年回数別合格率

既卒者の合格率は受験回数が増えるごとに低下する。

国試合格率などの年次推移

第1回以降の国試合格率と受験者数の年次推移をグラフ化。

第2回(1946年)から第78回(1983年)までは年2回国試が実施された。1968年は3回あった。これは、1967年のインターン制度廃止を求めた国試ボイコット(実際に受験したのは全体の13%、404名)の影響である。複数回の試験はまとめて集計。

1970年代は相次ぐ新設により医学部の数が倍増、合格率が低下した(Internet Archive)。現在の国試は半相対評価なので、制度的に大きな変動は生じにくい。第93回〜94回(1999〜2000年)の合格率低下については、出題方針の変更への対応不足が指摘された。

 

群馬大学の国試合格率などの年次推移

本学の国試合格率(新卒)、解剖学の素点での合格率、国試受験者数(新卒)、解剖学履修者数の年次推移をグラフ化した。横軸は国試受験年度とし、解剖学のデータは留年がなかった場合の相当する年度にプロットした。実際の解剖学の合否は出席率や再試験の成績を入れた総合点で判定されるので、素点での合格率とは異なる。

注:ここに提示したグラフはネット上で公表されたデータを参考にまとめたものであり、その正確性は保証されません。