試験の解説

5月18日の試験に関し、解説します。

  1. 呼吸筋の問題。補助呼吸筋のことを思い出せた? 疲れ果てて、肩で息をしたり、顎の上がったマラソン選手のことを考えてみよう。
  2. 縦隔のどこに何があるか、イメージできればOK。縦隔に起こる疾患の画像診断に重要。CTを読むには横断面の解剖を知らないとね。
  3. スケッチしたので。枝の名称が、日本の解剖用語、英語の用語とその日本語訳、AHA分類と、いろいろあるのは困るかもしれない。実利的なのは、AHAかな。
  4. どちら側に何が面しているか知っていると、診療に役立つ。右肺の水平裂(上葉と中葉との間)は、胸部の普通のX線でも写ることが多い。裂の位置の異常は葉単位の病変を示唆する。胸部X線読影のサイト12
  5. どちら側に何が面しているか知っていると、診療に役立つ。普通のX線では、心臓はシルエットになる。シルエットのどこが飛び出てるから心臓の何が大きくなったとか。心臓の左右の壁は45度くらい傾いていて、右の心臓が右前に、左が左後ろにある。エコーのプローブを前胸壁に当てると、胸壁に近く写るのはだいたい右側の心臓だとか。心エコーのサイト
  6. 診察のとき、実習のように解剖して調べるわけにはいかない。体表の目安をつかって、内部の状態を推理する。
  7. 練習すればよし。
  8. ポイントは、側腹部は筋3層あること、中央は腹直筋1つで腹直筋鞘があること、腹直筋鞘を作っているのが側腹部の筋の腱膜であること。