Week 6 Day 3 腹腔動脈、胃、脾臓、肝臓、胆嚢、肝区域の剖出

午前
8:40 実習注意事項説明 遅刻5人

8:45 実習開始

9:30-11:00 粟田先生来訪

11:30- 昼休憩

午後
13:00-13:20 肝区域の剖出の説明

13:20 実習開始 遅刻1人

16:30 半分くらいの班が終了。ほとんどの班がスケッチの取り組み。

18:00 全班終了

依藤メモ

*肝臓・胆嚢の観察が終わったら、肝臓に出入りする固有肝動脈・門脈・総胆管を胆嚢管が分岐する直前で切り、肝臓と胆嚢を一緒に取り出し(腹腔動脈の分枝の写生の前に視野を広げる意味でこの操作をおこなってもよい。但し、肝臓に肝門部以外から支配動脈が入っている場合は肝臓の取り出しはおこなわないこと。)、胆嚢を取りはずした後、ビデオで供覧(本日の13:00から)する方法で肝臓をほぐして肝区域の同定を試みる。但し、病変のある肝臓はスライスを作って観察すること( CTとの対応等)

*追加事項:カロー(CarrotCalot)三角・・・胆嚢管、総胆管(総肝管)、肝臓下縁で囲まれた三角。胆石、胆嚢がんなどによる胆嚢の手術の際に、この中を胆嚢動脈が走る目安として使用される。

*訂正:p85右カラム「脾臓」のところ。「脾臓は人体最大の造血器官」とありますが、成人では造血はおこなわれていません。古くなった血球の破壊は行われていますが。但し、脾臓での造血は胎児期にはあります。成人でも大量出血後は復活することがあります。

*追加:P88左カラム 上腸間膜動脈と腹腔動脈の起始部がかなり近接していることに注意。
*追加:P88左~右カラム & 右カラム 6.
「上腸間膜動脈が左腎静脈の前を通る」「左腎静脈が上腸間膜動脈と腹大動脈の間で圧縮される危険性がある」とありますが、左腎静脈の圧迫で腎臓にうっ血が起こり、血尿が出ることがあります。これをNutcracker (クルミ割り)症候群といいます。
*訂正:P89左カラム下から2行目「上腸間膜リンパ節」は「上腸間膜動脈リンパ節」に訂正。英語にも”artery”を追加。