解剖テキストすき?きらい? (調査完了)

解剖学教員にききました:
解剖学の参考書、好き? 嫌い? 普通? わからない? 持ってる?
調査目的:
学生の価値観と教員の価値観とに相違があるとき、成績上の困難が生じ得るのではないか? 教員側のデータを得る
結果と考察:
集計結果


教育的効果はともかく、個人的な好みがどうかを訪ねた。調査を依頼しながら、少しディスカッションもした(それ持ってんですか、珍しー、とか)。解剖教員8名から回答を得、「わからない」以外の好き嫌いの回答が2件以上あった参考書について集計した。

  • 大部分の教科書の所有率は、たかだか5割前後。7〜8割以上所有する参考書は、少数に限られる。解剖の参考書については、1冊で万人を満足させるのは難しいか。「Molecular Biology of the Cell」と好対照
  • 回答率と好きの割合が高く嫌い割合の少ないものを「多く好かれている」と定義すると、「グレイ解剖学」、「イラスト解剖学」、「カラースケッチ解剖学」、「プロメテウス1冊目2冊目」、「ジュンケイラ組織学」が挙げられるだろう
  • 次点は、「Pocket Atlas」、「解剖学講義」、「ネッター
  • 逆に、「多くに嫌われている」のは、「分担(続巻)」
  • 「骨単」シリーズや「分担」など評価の二分される参考書がある。評判のよい参考書にも欠点はある。どちらが好みを決めるか、だろう
  • ディスカッションからの印象では、素材や資料としての有用性が好みに影響する場合があるようだ。解剖のパースペクティブは持っているので(解剖学教員だから)、内容より、プリントにするのに附図が使いやすい、試験問題のネタに使える、などがポイントになり得る