Week10 Day4 前頚三角、甲状腺・上皮小体

情報量は多い、作業は少なめ、構造物は小さい。けっこう観察できます、あきらめずに。

試験解答返却

採点に関する問い合わせは、このサイト内「問合せ」から。この場合のみ、複数の担当者が問合せに目を通してデータを確認できます。問合せ受付は一週間、あいさつ文は不要、要件だけ書いてください(本当に)。問い合わせに対する返答は、平日9:00〜17:00。

問合せ例:「実地試験9Aが間違いになっていましたが、正答かと思います。『○○』○○ページにそういう記載があります」

「いつもお世話になっております」とか「よろしくお願いします」などの挨拶、文末の署名はチェックの妨げなので不要です。

問合せから:

  • 実地の問17は「肉柱」に 訂正します。
  • 問 18は「1」だけも可とする。左肺尖部は1+2だが、1と記載されている本もある。『グレイ解剖学 原著第3版』など多くは前者だが、『プロメテウス解剖学 コア アトラス 第2版』は後者(左肺に7もある)と相違がある。でも1+2と覚えておいた方が。
  • 胸横筋と最内肋間筋は違う。Visible Bodyアプリに「胸横筋(最内肋間筋)」とあるのは間違い(メーカーに報告済み)。
  • 筆記の問9、陰部神経の枝について見直します。

実習

FAQ集:16日17時、修正版に差し替えました。PANDORAのいつもの「プリント・スライド」のところ。

甲状腺峡部 isthmus of thyroid:峡部とは、地学・解剖学の用語。漢字注意。

顎二腹筋や茎突舌骨筋:多様性に富む。存在するしない、存在する深さ、停止位置などが多様。

It may be absent or doubled, lie beneath the carotid artery, or be inserted into the Omohyoideus, Thyrohyoideus, or Mylohyoideus. (Gray’s Anatomy, 29th Am Ed.) Variations are numerous.(Gray’s Anatomy, 29th Am Ed.) 中間腱を欠き、下顎骨に付着することがある。後腹の一部または全部が茎状突起に起始することがある。前腹が正中を越えて顎舌骨筋に合流することは稀でない(40th Ed)。

頚神経ワナ:筋への細い枝から探し始める(いつもとは逆の手順)。いくつか小枝を見つけていく。結合組織を丁寧にほぐし、最後の最後で、ワナになっていれば成功です。最後までわかりません。

上皮小体:甲状腺のうら、まずは被膜を残して見つかるか?、つぎ、それっぽいものがあったら断面をつくる。甲状腺ろ胞とは区別できる。念押しで、血管がつながっているか? それでも無理なら無理でした。

グレイという教科書:本家グレイは150年以上続く有名な解剖学教科書。北米版と英国版がありました。肉眼解剖にくわしい北米版(1990年30版)、組織学も混ざっている英国版(2015年41版)。多様性(変異)の解説まで載っています。みなさんのグレイ解剖学for studentは、全く新しく編集されたもので、多様性に関する記述は少ないです。

iPadからPANDORA:アプリ「Qfile」を使ってください。(iPadのネットブラウザではダウンロードできません。)

8:40 実習開始。遅刻おおい。11:30 2班で終了。13:00 返却と解説、14:30 残り5。

 

Image from page 779 of “The American journal of roentgenology, radium therapy and nuclear medicine” (1906)