音叉を買う

糖尿病性神経障害や脊髄後索の傷害など、音叉で振動覚を検査する病態がある。伝音性難聴か感音性難聴かの鑑別(Weber法、Rinne法)でも、音叉が使われる。周波数は128Hzや256Hz。OSCEの評価項目から抜粋しよう:

下肢の振動覚 □ 音叉を見せて、これを振動させて検査することを伝える。 □ 音叉に強い振動を与え、患者さんの胸骨や手背などで、振動の感じを体験してもらう。 □ 振動を感じたことを確認した後、音叉を叩き、患者さんの内果などに押し当てる。 □ 音叉の振動は徐々に弱まって消失することを説明して、振動を感じなくなったら「はい」と言うなど合図するように伝える。 □ 合図があった時点で、 検者の手に感じる振動の大小で、 振動覚障害の有無を判定する。□ 必ず両側を検査する。

聴力 □ 指こすり、音叉などの音源を耳元に近づけ、聴力を評価する。 □ 検者の聴力を基準として、患者さんの聴力を確認する(指こすりの場合は、 最初に検者の耳で指こすりの音を確認し、次にその音を患者さんが聞き取れるか確認する。音叉の場合は、患者さんが聞こえなくなった時点で素早く検者の聴力と比較する)。 □ 聴力に異常がある場合、音叉を用いWeber(ウエーバー)試験、Rinne(リンネ)試験を行う。

出典:OSCE Q&A

医療用として販売されている音叉は1万円くらいする。アルマイト処理など仕上げがキレイで、体表に当てるところに台座がついている。周波数を変えられるタイプや、振幅の目盛りのあるタイプもある。一般用の音叉は1,000円台。米国ではこのような安価な製品を検査に使うことが多いようだ。練習には十分。

下の写真のは安価な中国製で、何かのデッドコピーかもしれない。表面は削ったままのアルミ地。付属のマレットのゴムを外して音叉に取り付ければ、体表に当てたときにゴツゴツしない。

袋とマレットが付属。クリーニングクロスは販売店が添付したもの
128Hzの刻印。チューニング用のアプリで実際に計測すると135Hzだった。音楽に使うわけではないので、許容範囲
マレットのゴムを音叉に取り付けた