白衣を買う

医療用ユニフォームにはいろいろな種類がある。業種による使い分けがあり、流行もある。臨床実習では、みためがちゃんとしていて清潔なことがたいせつ。

患者さんやご家族、実習施設の職員に不快感を与えず、清潔な印象を与える身だしなみを心がける — OSCEの評価項目から

診察衣

いわゆる白衣。白い生地、裏地無しのコート。医師の診察衣には、袖を締めるヒモやゴムがない。ここが実験用とはちがう。米国では、doctor’s coat、lab coatと呼ばれるが、日本のより着丈が短かい。日本でもそういうのが増えた。

病院では、医師の他に薬剤師や臨床試験師も白衣を着用する。職種の区別のために淡色の白衣が使われることもある。

清潔のためにまめに洗濯したいから、洗濯してもシワになりにくい生地が便利。

ケーシー

立て襟で、右肩から体の片側にかけてボタンで開くようになっている半袖のジャケット。

この名称は、1960年代の米国の医療ドラマ「ベン・ケーシー(Ben Casey)」から。登場する医師たちがこのスタイルのユニフォームを着ていた。オーストラリアでも「Ben Casey jacket」と呼ばれる。襟のボタンを一つ外すのが、ベン・ケーシーのスタイル。

もともとは理容師や歯科医のユニフォーム。英米ではdentistry tunic、healthcare tunicと呼ばれる。現在の米国では、医師が着用することは皆無のようだ。

病院内は冬でも温暖だから、白衣よりケーシーの方がすごしやすい。

スクラブ

Vネックの半袖プルオーバーと、揃いのパンツ。もとは手術着で、病院が管理して手術室スタッフが共用する。術者はこの上に手術用のガウンを羽織る。スクラブという名前は、術前の手洗い(scrub in)から。汚れが隅に残らないようシンプルな構造。手術室ではスクラブの下にシャツは着ない。

米国の医療ドラマをみればわかるように、米国では医師から看護師まで、手術以外にも一般の診療に着用される。この上に白衣を羽織ることも多い。スクラブを普段着やパジャマに使うこともあり、衛生上問題視される

日本でもスクラブをユニフォームに採用する医療機関が増えている。手術用のはゆったりとしたデザインだが、一般診療用のは襟元やフィットが小さめになっていたり、ポケットが増えていたりする。

デザイン性の高い医療用ユニフォーム

日本のクラシコがデザイン性の高い白衣を発売した。他のメーカーも追随している。普通のスーツのようなディテール(裏地があったり、カフスボタンがあるなど)やフィットが特徴。過ぎるとユニフォームというよりコスチュームになる。ふつうのより高価だが、ちゃんと頻繁に洗濯してほしい。

どこで買うか

白衣やスクラブに関するいろいろな考え方

「白衣は単なる『コスプレ』」、「内科医はネクタイをするべき」–意識調査「日常診療、何を着ている?」2017/1/29 m3.com

白衣が不潔だとの報告

アイキャッチ画像:Ben Casey 1965